「ベルさん。あなたのご両親は僕たち群青の剣が必ず保護します。ですから…」

「黙って城に居てください…ですか?嫌です!そんなの!」

リーの言葉を遮り、あたしは大声で言った。


すると陛下が立ち上がり、あたしの元へと寄ってきた。

「ベル。」

陛下は真っ直ぐあたしの瞳を見た。

「…はい。」

あたしは少したじろいた。
陛下の持つ、独特の雰囲気に圧倒された。

「君の能力は夢幻だったね。…でもまだ完璧じゃないみたい。」

「…完璧じゃない…ですか?」

陛下の言ってることがよく分からない。
あたしの力は完璧じゃない?


「君のその能力は、戦力になる。だからこそ、城で待っていてもらわないと困るんです。」

陛下は静かに言った。