半人半神。

その正体に仲間達は呆然とする。

「天神学園は変わり者ばかりだと思っていたけれど…」

アリスカは額に手を当てて溜息をつく。

「遂に神キターって感じよね…」

「え…でも…」

半人半神という正体もさる事ながら、啓太はもう一つ別の事が気になるようだった。

「『神族の乙女』って…じゃあアスラ君は…女…?」

「ふむ…神の領域ともなると、最早男だ女だはあまり関係がないのじゃがな」

そう言って制服のボタンに手をかけるアスラ。

「信じられぬなら確認してみるか?」

「え゛…」

頬を赤くしつつ、『構わないのなら遠慮なく』といった表情の啓太。

その頭に。

「けぇぇぇぇいぃいぃぃたぁぁあぁあ~…?」

アリスカが、ゴリッとドラグノフの銃口を突きつける。

「はひっ…じ、冗談ですよっ、アリスカさんっ…」

グビリと息を飲んで弁解する啓太。

その横で。

「『見たいなら私が脱いで見せてあげる』ってアリスカさん思ってるわよ?」

「お、思ってないっっっっっ!!!!!」

アリスカと啓太の狼狽振りに、月がコロコロと笑った。