左が金色、右が黒の瞳。
『オッドアイ』という奴だ。
特に左の金色の瞳に、アリスカは吸い込まれそうなほどの眼力を感じる。
神秘的な輝きを湛える瞳。
その瞳が、やや下方に視線を向ける。
視線の方向から察するに、彼が見ているのは…アリスカの胸。
「はちきれそうな乳じゃのう」
「な゛っ」
開口一番、男子生徒はセクハラ紛いの発言をする。
「何ですってぇっ?」
思わず手にしたバイオリンケースを開こうとするが。
「こら、アスラ君、発言には気をつけなさい」
そばにいた女性の担任に窘められ、アリスカもまたその機会を失った。
アスラ・メイデン。
この無礼且つ不思議な雰囲気を持つ生徒がアリスカのクラスメイトである事が判明するのは、程なくしてからである。
『オッドアイ』という奴だ。
特に左の金色の瞳に、アリスカは吸い込まれそうなほどの眼力を感じる。
神秘的な輝きを湛える瞳。
その瞳が、やや下方に視線を向ける。
視線の方向から察するに、彼が見ているのは…アリスカの胸。
「はちきれそうな乳じゃのう」
「な゛っ」
開口一番、男子生徒はセクハラ紛いの発言をする。
「何ですってぇっ?」
思わず手にしたバイオリンケースを開こうとするが。
「こら、アスラ君、発言には気をつけなさい」
そばにいた女性の担任に窘められ、アリスカもまたその機会を失った。
アスラ・メイデン。
この無礼且つ不思議な雰囲気を持つ生徒がアリスカのクラスメイトである事が判明するのは、程なくしてからである。