頭から離れない。
あの満面の笑顔…。
あぁ…俺はあの子がほんとに好きなんだ…。
「いやいや、今更!?俺今更!?」
そんな独り言を吐いてる時にあいつは来た。
「な~にでっかい独り言言っちゃってんの?鏡夜きゅ~ん」
「出た…。」
こいつは中学ん時からのダチで、同じクラスの菅沼渉夛(すがぬましょうた)
あだ名はショタ。
こんなあだ名のわりには俺より背も高ければ、男まえだ。完璧な男だよ。
俺のことが好きだってのを除けば…
「出た…。て何!?僕ちんがせっかく愛のキスでもしてあげようかと思って駆け付けたのに~」
「結構だ…。ていうか爽やかに登校してきてる生徒達の前でなに大声でぬかしとんじゃ!!」
ボコッ!!
「痛ッ!!!!酷いよ鏡夜きゅ~ん(泣)」
これが俺の毎日の登校スタイル。
そして
もう一つのお決まり。
ガチャッ…。
「はぁ~。」
「何なに?また入ってたん?俺の鏡夜だっつってんのにまったく…。」
「そこは全否定させていただくよ。」
「えぇ~いけず~」
そう。
毎朝下駄箱を開ければ入っている…。
俺宛の一通のラブレター。