つばさは一番奥の寝室にいた。 「おいっ大丈夫か?」 ドアを半ば強引に開けた。 部屋に入ろうとしたとき、 「うっ」 俺は踏み出した足を引っ込めそうになった。 吐きそうになる匂い…。 部屋に異臭が立ち込めている。 すぐにわかった。 これは、シンナーの匂い… それから… 「帝都くん…」 血の匂い。