「早く二階来て!!」 つばさは力一杯叫んだ。 一瞬で分かった。 必死に叫ぶその声はかすかに震えていた。 「今行くっ!」 俺はすごい勢いで、階段をドタドタと登った。 心臓の音はさらにうるさくなる。 手がじわりと汗ばむ。 俺は汗ばんだ手で、服の裾を握りしめた。 どうか… この悪い予感が当たりませんように と、願いながら。