鍵は…あいてる。

でも、灯りはついてない。






「おばさん…?」



リビングの扉を開けるが、人の気配はない。




いないのか…?




夕方七時。
こんな時間に、まだおばさんが買い物に行ってるなんてありえない。

なぜなら、夕飯を作り始めるのが六時半からだから。

その証拠に、キッチンにはシチューの匂いがただよっている。





これは手分けして探すべきだな…。

「なぁつばさ」


つばさに協力を求めて後ろを振り返った。