走ること15分。 ようやく自分の家が見えてきた。 「もうっ、帝都くん足速いよ~っ」 俺の後ろを必死で付いて来たつばさは、ゼェゼェと息を切らしている。 「あ、ごめん…」 走るの早かったかな。 でも今はそれどころじゃない。 はやくおばさんの安否を確かめなくては。 俺は玄関の扉のノブに手をかけた。