「どうした?」 俺もつばさの携帯を覗きこむ。 “不在着信8件” そしてそのうち5件は自宅や、親の携帯から。 残り3件は公衆電話からだった。 さすがのつばさも不安を隠せない表情になる。 「帝都くん…お母さんもお父さんも電話繋がらない…」 震える手で俺の肩を揺さぶる。