…しょうがないな。


「…わかった」


結局折れるのは俺の方。

なんで俺って頼まれると断れない性格なんだろ。


自分の性格を恨むよ。


「やったあ!帝都くん大好き!!」


つばさは俺に抱きついた。

「はいはい、また冗談言う…」



俺はつばさを引き剥がす。



「冗談じゃないもんっっ」


つばさは頬を膨らませた。

こういう可愛い仕草の女の子って、男子は好きなんだろうな…。


でも俺は何とも思わないんだよな…。