「あぁ。サンキュ。」



『じゃ、なんかあったら言えよ。』




またドアに向かった兄貴



「好きな女がなんか抱えてたらどうする?」




俺がそう言うと
『俺も一緒に抱えてやる。』



そう答えた兄貴。


普段はふざけてるけど
いざというときは頼もしい。



弟の俺からしても
イイ男だと思う。



黙ってる俺に兄貴は続ける
『まぁ、出来ることは限られてるけどな。』



――――パタン



そうだよな…。



兄貴がいなくなった部屋で
また考える。