傷だらけの小さな体で必死に
父親を止める浬愛は見ていて
痛々しかった。




しばらくして興奮が治まったのか
さっきより落ち着いた浬愛の父親。



『先に帰る』


そう一言残し帰っていった。




「…大丈夫か?」


そっと腫れてる浬愛の頬に
触る。



一瞬ビクッとしたけどいつもの笑顔で
ヘーキって言った。



ホントは平気じゃねぇだろ。



なんで殴られてたとか
聞きたいことは山程ある。


だけど今は聞く気にならなかった。