こんな外見で得したことなんて
なかったな。



むしろ気持ち悪いと思ってた。



それを浬愛は格好いいって。



なんか嬉しいな。



「羚夜ー。
チャイム鳴ったよ。
アタシ帰るね。またね。」





そう言って浬愛は
また綺麗な髪をなびかせて
屋上を出てった。




マイペースな奴。


そんなことを思いながら
ひんやりしてるコンクリートに寝転がり目を瞑る。



浬愛…。


みつけた。