「あさ…」
目覚めて、
朝の光がこんなにまぶしいものとは感じた。
忘れていたのか?
はじめて?
いいえ、気づかないふりをしていた。
毎日、毎日
当たり前に朝がきて、1日が始まる。
朝の光がなくなることなんてないと思っていたから

私、はるかは、
カーテンごしに射し込む光をながめていた。

カチャリと、ドアの開く音がした
「はるか、目を覚ましたのだね。」

「うん…」
ゆっくりとドアにめをむけると、やさしくほほえむ未来のだんなさまがいた。

「気分は?」
「すごくいい」

「何か食べる?」

「今はいい。」

「そう」

「起きる」

「わかった」

「ドアの前にいるよ」
そういい、ドアをしめた

数分後、ドアに向かって声をかけると再びドアが開いた。

「かわいい?」
私は、お気に入りのピンクのワンピースをまといみせつけた。

「うん、かわいい
はるからしい。」
未来のだんなさまは、やさしくほほえむ

「散歩したいな」
「うん、いこう」
未来のだんなさまは手をさしだした。
私は、その手を握り部屋をあとにした