島田が隣にきてからまともに授業なんてきけたもんじゃない

「…香 恵梨香!!」


『あ、千尋どーした?』
「どーしたって、もー下校だよ!恵梨香今日へんだよ?なんかあった?」
いつのまにか下校になっていた
『いやなんも』

「早く帰ろう!!」

そーだ早く帰ろ

あ!!そーだ!!
島田まだいねーかな
ありがとーくらい
いえ
ってどなってやる!!

『なあ千尋今日さき帰っててくれ、ようがあんだわりいな』

「わかった、あのさ、まさかとは思うんだけど……」

千尋が突然そよそよと聞いてきた

「島田のこと好き?」


『え?』


千尋はなにいってんだ
何でそんな事気になるんだ?

「あ、そのほら、島田がきてから恵梨香が変だから気になってね…」

『別に』


「よかった」

千尋の口からそんな言葉がでた。

『え!?』

「あたし、島田の事すきなんだ」

千尋、あたしどーすればいい?この気持ち…。

『そっか頑張れ』

こーゆうしかなかった

千尋は

「協力…してくれるよね?友達だから」

『お、ぉう』

「じゃあまた明日!!」
『うんバイバイ!』

いつのまにか教室はあたし1人。
島田帰ったかな
もし帰ってないとしても千尋の気持ち知っちゃった以上、関わるわけにはいかないな


帰ろ


道を歩いてると
変な奴が3人

茶髪二人に金髪1人

最悪…
「ねえ君そこの高校生しょ?一緒に遊ぼ」

『キモい』

「は?」

『キモいからその手はなして。汚れんだよ』

肩にまわされた手を指差した。
「テメー調子のりやがって」
金髪があたしの顔めがけて手をあげた
あたしは疲れてた
千尋からの突然の告白。喧嘩する気にもなれない今日は黙って殴られっかなあ、めんどくせえ

目をつぶったあたし

……… …。


あれそろそろ殴られてもいい頃なんだけど

少し目をあけると
あたしの目の前に背中をむけた誰か。
コイツがあたしの前に立って殴られた
と思った次の瞬間