「負けたよ」

そう呟いて、真柴を抱きしめる。



「やめてよ!誰かに見られたらどうすんの!恋愛感情はいらないならこういうことするな、バカ!」

こんな時にまで、俺を煽る真柴。



「ああ、もう……」

真柴の口を自分の唇で塞ぐ。




「んんーー!!」

驚きなのかなんなのか、腕の中で、真柴はジタバタしている。