先生に会えない休日は、つまらない。 日曜日の夕方、あたしの足は自然と学校へ向いていた。 すると、学校の近くにある橋の上に、先生の姿が見えた。 こんな日に、会えた。 運命かもしれない。 あたしは、声をかけようとした。 「平田せんせ…………」 だけどその声は、最後まで発することも、先生に届くこともなかった。