「そろそろ俺たち、付き合おうか」

いともあっさりそう言う修二をあたしは思わず凝視した。


「修二は、あたしを好きなの?」

思わずそう言うと、驚いたのは修二の方だった。


「てゆーか、俺ばっか好きだよね。最初に話しかけたのも俺。バスケ部に入るように言ったのも、何もかも全部俺からだ」

恥ずかしそうにしている修二がすごく可愛く見えた。


「あたしのが、好きだよ」

今はそう言うのが精一杯。


「言っとくけど、唯は人気あるんだから。誰かに取られるんじゃないかってヒヤヒヤしてたよ」




これが、あたし達のスタート。