それは、翌日の話


今日は
客が多い


女は腕を絡めてきたり、ボディタッチが激しい


触んな
汚ねぇんだよ



「未緒ちゃん一人で寂しそうだから仕事空いてる翼に行かせたから」


店長の言葉は小声で




俺だけに聞こえるように耳元で言ったからか

耳にその言葉が響いた



「え…」
翼は未緒と歳が近くて話しやすい
それに優しくて


嫌だ
未緒と話さないで欲しい



「リョウ、大丈夫だよ。翼は彼女いるし
それに未緒ちゃん、惚れにくそう」


…なにがいいたいんすか


オトすのが無理に近いのは分かってる



店長はクスクス笑うけど
俺は真剣なんですよ?



「リョウっ!何話してんの?ねね!今日ねー」


女は店長との話をとめた


お前はどうでもいい




「はぁ…酒。」


俺は
机にあった酒を飲んだ