「未緒、俺はちゃんと女として意識してるって言ったよな?」
驚きつつ亮は聞き返す
「…うん」
自分でもどうしてこんなことを言ったのかわかんない
でもあんな悲しそうな顔を見たら一人にしちゃ駄目だって思って
反射的に
言っちゃったんだ
「でも亮は何もしない。あたしがそう信じてるから」
「…はぁ…理性、保てれるかなぁ」
亮はまたボソボソと呟きながら
あたしが
掴んでいない方の腕を掴んでベットの方へ
「ほら、寝るんだろ」
「う、うん」
自分で言ったのにドキドキする
でも亮の臭いはとても落ち着く
ずっとこの臭いを嗅いでいたいって思ってしまう
あたし変人なのかな
ちなみに亮は仰向けで規則正しく寝ている
顔やっぱり整ってるなぁ
女のあたしよりも綺麗ではないだろうか
自分で自分の首をしめるってこういうことね…
あたしは意識が遠のくまでずっとくんかくんかしていた。