「え!!??
リレーのアンカー??
それも400メートル?」

「そうなんだ~(泣)」

みゆきはうなだれながら利佳子に答えた。


「ま、障害物はあたしと一緒だし。
あとは適当で良いじゃん♪」

「そうそう!!参加することに意義がある!!って言うじゃん。」
利佳子の隣から遠藤のツレの正一が軽いノリで言ってきた。

「そだね~。
リレーは適当でいっか!
あたしに任すほうがいけないんだよ♪」

廊下にあるロッカーに腰掛けながら
みゆき達はそんなことを話していた。


ロッカーに誰か近づいてくる。

『関根だ!!!』

関根の姿を見つけたみゆきは
あわててロッカーからぴょんと飛び降りた。


利佳子達に不自然に見られないように、平静を装ってスカートのしわをササっと直した。

「どしたん?」
遠藤に聞かれたけどみゆきは別にとはぐらかした。

ロッカーの前に立つみゆき。
その隣のロッカーを開けに近づく関根。

『そっか…関根のロッカーって
ここだったんだ…。』

顔が赤らんで、動機が激しくなるのをみゆきは必死に抑えた。