人気のある応援団なので
次々と手が上がって教室の前ではじゃんけんが始まった。

みゆきはそこに関根の姿がないか確認した。


よかった…
参加しないんだ。


もし関根が参加するならば、
自分も応援団に参加しなければ不安になってしまう。

そう思っていたみゆきは
じゃんけんに加わらず、
相変わらず席に座り続けている関根の後姿を見て安心した。



その後もホームルームは続けられ、
みゆきは体育祭では
「障害物競走」と「スウェーデンリレー」のアンカーになってしまった。


障害物はいいとしても…
(障害物競走はやる気のない生徒が出るどうでも良い種目♪)
スウェーデンリレーのアンカーって…
最後だから400メートル??

ありえないんだけど!!


じゃんけんで負けてしまったから
仕方ない…。


「誰かかわってよ~~!」
みゆきはそう言ったが
「無理~~(笑)みゆきちゃん、頑張れ~」
といわれるだけだった。

ま、適当でいいか。

みゆきはそう思って席についた。