利佳子達とたむろして話しているうちに、体育祭のプログラムはどんどん進んで行った。

「スウェーデンリレーに出る人は、職員テントに前に集合してください。」

召集の放送が響いた。

「あ~~。行ってこなきゃ~」

みゆきは若干泣き顔になって言った。

400メートルも走る自信なんてないよ~。
体育なんて中学のころからまともに受けてない。

学校指定の紺色のジャージを半分に切ったハーフパンツに、109で買ったTシャツを合わせ、靴下はいつも通りルーズを履き、中学のときに買ったオールスターのぼろぼろになったスニーカーはかかとがつぶれていた。

もう絶対びりになる~~。
てか、みじめな姿さらすくらいなら棄権したほうがいいんだけど…。
絶対苦しくなってぶさいくになる…。

みゆきはのろのろと召集場所へ歩いた。


プログラムは残すところあと2つ。

リレーはメインなので最後になる。


スウェーデンリレーと100×4リレー。


「位置について…よ~い…」
パーーーーーーーン!!!!!!!!

乾いた音が鳴り響いてトラックに位置付いていたリレー選手は一斉に走り出した。