「・・・美優?」

黒瀬くんは私が安堵の息を漏らした事に

不思議そうな声色で私の名前を呼んだ

「黒瀬くん、私・・・一緒だよ?」

笑って言った、でも泣いていた

なんでだろう

「私ね?黒瀬君と同じだよっ・・・黒瀬くん綺麗な人と歩いてて、その時っ・・・もう心がめちゃくちゃになりそうだった、ううん、めちゃくちゃになった」

私はまた、一呼吸置いて話す

自分の素直でありのままの気持ち


「心が醜い感情で満たされてどうすればいいか、わからなかった・・・それでね、こんな醜い気持ちになる私なんかよりあの女の人の方がいいのかもって」

でも、それは間違っていて

逃げているだけだった

「だから・・・!!今日ね、黒瀬くんと別れようって思ったんだ・・・でも、今分かったよ?別れたくないって!!私ね黒瀬くん以外好きになれない・・・」

それくらい、それくらい・・・

「大好きなのっ・・・!!」

ポロポロ零れる涙が私の頬を濡らした



私のありったけの思い・・・届け

そう願いながら