あたしは彼氏と別れた。
理由…?
そんなの知んない。
あたしだって自分で何もわかんない。
けど…このまま付き合ってちゃいけないような気がした。
あたしの名前は東山奈々(ヒガシヤマナナ)、14歳の中学2年生。
今の季節は冬。1月があと数日で終わる。
「さっむー…」
あたしは手に息をかけながらそういった。
今日は土曜日。
今日は部活で午前だけ出ている。
あたしが所属する部活はソフトテニス部。
「奈々ちゃーん!ボール取ってぇ!!」
「あいよぉー」
あたしはテニスの友達にボールを取ってあげようとボールに手を伸ばす。
このボールの冷たいのなんの…!!
こんなに威勢がいい部活で一人空を仰ぐ。
早く終わんないかなぁ…
なんでこんなことを思っているかというと、今日の午後は遠くにお出かけするんだ。
誰がいるのかはイマイチわかんないけど…
早く終われ~
にしても…今日はハードスケジュールだなぁ(汗)
体が持たないよ。
まあ楽しみだからいいけどね。
そして、そんなこんなで部活が終わった。
今日13時30分に駅集合だったけど…
ちょっ!?家に着いたの13時15分だよ!?
間にあわねー
「とりあえず、メールすっかぁ…」
あたしがメールした相手はこの企画(つってもただ電車に乗って遊びに行こうってだけだけど)の提案者である、上野大輝(ウエノタイキ)。
あたしの親友の彼氏であたしの親友。