ってか、どっかで見たことあるかも…
うーーーん





「あッ!!」
「えっ何!?」

思い出した。

「もしかして、みるく…」
「??」
「Candyのモデルだよね…?」

アタシが毎月必ず買ってる雑誌。
確か先月号ちょっとだけ"瀬川みるく"っていう子が載ってた!

「ま、まぁ一応…」
「やっぱり!顔可愛いしスタイル良いし、名前も聞いた事あるなーって思ったんだよね!」
「まだ1回しか載った事ないけどねッ」
「でもすごいよ!!アタシあの雑誌毎月買ってるよ!」
「そうなんだ!  あのさぁこの事は誰にも言わないでね…」
「うん!言わない。」


それにしても可愛いなぁ。
顔ちっちゃいし、肌真っ白!!
笑顔なんか天使みたい…






ホームルームが終わり、教室でみるくとしゃべっていると亞美がやってきた。


「彩華帰ろーー」
「うん!!」
「んッ?友達??」
「紹介するね!さっき友達になった瀬川みるく。」
「みるくちゃんかぁ可愛いね! 栗原亞美です。よろしくね」
「こちらこそよろしくね。」
「みるくちゃんって、芸能人??」
「えっなんで??」
「芸能人っぽい顔してるから…」
「そうかなぁ、、、」
「うん!ってか、みるくちゃんって良いずらいからみるくって呼ぶね!!」
「じゃあ、アタシも亞美って呼ぶー」



亞美とみるくはすぐ仲良くなって、
3人で一緒に下校した。
意外にアタシの家からみるくの家は近くて徒歩15分くらいの距離だった。




「ただいまーー」
(↑だれもいないけど…)

とりあえず、制服を着替えようと思って自分の部屋に向かった。


自分の部屋にはベランダがある。
昔はよくココで幸人とおしゃべりしたりしていた。
最近は、幸人が忙しくなってそんな時間なくなったけど…

なんとなく、幸人が出てくるような気がして
ベランダに出てみた。

春の日差しがポカポカして、桜がヒラヒラと舞っている。


「いるわけないか。」