『日本人のくせに何でそんな明るい頭してんだ』


『何が嬉しくてそんなにスカート短けぇんだよ』


『ガキが派手な化粧しやがって』


『そんな『バカ』を体現してる奴…彼女にいらねぇ』


「はぁ……。」


1年前の今頃は…受験真っ只中で、滑り止めの私立を決めてるぐらいの頃だ。


学校と家と塾。


どこに行っても、どこに居ても言われることはただひとつ。


『勉強しなさい』


…そればっかり。


そんなことはわざわざ言われなくたってわかってる。

受験生である私が1番わかってる。


だけど…たまには息抜きも必要。


公式や単語、年号に名前。

作者名と作品名、漢字に小論文の書き方。


覚えなきゃいけないことだらけ、それらを頭に詰め込んで…いい加減パンクしそう。