「元彼くんと過ごした時間の中で幸せって思えた時間が少しでもあるなら感謝してもいいと思うぞ?」
「感謝!?するわけないじゃんっ!
私、どんだけ振り回されたと思ってんのよっ!ちょっとでも会えて楽しいって思えても、1人の時間はほとんど泣いてたよっ!」
別れられないように、嫌われないように。
重いって思われないように、うざがられないように。
好きって思う反面でついてまわったその感情に苛まれ、思いのままに動けなくて。
そうやってやがてくる別れに怯えてても、どれだけ好きでも。ナツメくんの中ではあっさり終わって。
最初から最後まで、私の独りよがりの恋愛だった。
それの一体どこに感謝すんのよっ!
バカバカしいったらないよっ!
ホントに忘れたい、葬り去りたい過去なんだから!