その思いから、あんなに大事だった指輪を外して引きだしの奥にしまった。


みんなに馬鹿にされようと、おもちゃだろうと肌身離さず着けてた宝物の指輪。


だけど…もういらない。
必要ない。


指輪を外し、出逢いを求めて誘われるがまま参加しまくったコンパ。


コンパが楽しいかと言われれば微妙だけど、その最中はみんなでワイワイ楽しく過ごせるから気が紛れて良かった。


それに携帯のメモリーと次のコンパの予定が増えてくから、おかげで感傷に浸る暇もないし余計なことを考えなくてすんだ。


そんなどこまでもバカな私に親友の悠里は何も言わずに今まで通り変わらず親友でいてくれて。


ナツメくんとのことも詳しく話してないのに何となく察してくれてるみたいで、何も聞かないでいてくれることがありがたかった。