ポイポイと押し入れに箱たちを投げ入れると私もさっさとお母さん達の部屋を後にした。
だけど…。
結局、ふりだしかぁ…。
でも何としても浴衣が着たい!
やっぱり花火大会と言えば浴衣でしょっ!
でも帯もないし、あったとしてもあの柄は嫌だし…。
だけど…髪の毛アップにして、浴衣着て。ナツメくんの隣をカランコロンと下駄を鳴らして歩きたい。
あぁ〜…こういう時私にお姉ちゃんがいたらなぁ〜。
センスが良くて優しいお姉ちゃん。
そんなお姉ちゃんからのお下がりなら絶対、大人カワイイ系の浴衣が回ってくるのに。
何でお兄ちゃんなんだろ。
何の役にも立ちやしない…。
あぁ〜…、もうっ!!
何としてでも明日のデートは浴衣着て行きたいのよぉぉぉぉー!
誰でもいいから助けてーッッ!