バイトをしてた驚きと、しかもそれが接客業っていうところにびっくりして言葉が出てこなかった。


そしたら私の思いがわかったのか少し不機嫌な声が聞こえた。


「言っとくけど、キッチンだから…」


「あ、やっぱり!」


うんうん。
そうだと思った…。


そしたら私のその返答にムッとしたようで電話の向こうでナツメくんは黙っちゃったから、慌てて会話を探した。


せっかく電話くれたのにこのまま切られたらもったいないよっ!


「あっ、でもすごいですねっ!バイトとか。

学校も行かなきゃだし、勉強も大変なのにバイトもしてるなんて…さすがナツメくんっ!」


「別に…生活費ぐらい自分で稼がねぇとな…」


「え?そうなんですか??

お家から仕送りとかもらわないんですか?」