おじいちゃんが大好きだったドロップを私は祭壇に置いた

「ドロップちょうだい」と言った記憶がないのにいつも私が帰る時「みなみ ドロップあげる」
と渡された記憶があった


ドロップは私とおじいちゃんの大切な物


最後のお別れの時
おじいちゃんの手を触った

あんなに暖かくて大好きだったおじいちゃんの手は冷たかった
悲しくなっていた時ふと手首を見た

それを見た時 今まで我慢していた涙が一気に溢れ出した

そこには私が作ったミサンガがあった
「下手くそだな」とか言いつつ付けてくれてたんだね



おじいちゃんが煙になるのを私はいつまでも見ていた

「みなみ 泣いてちゃだめだぞ」
そんな事を言われそうだなと思いながら私は空を見ていた