おじいちゃんが入院して五ヶ月
夏休みがきた

おじいちゃんに毎回成績を見せるのが伝統になっていた私

「今回家庭がよかったんだ」
「……………」

おじいちゃんは筆談すらできない体になっていた

私はおじいちゃんの足を摩ってあげた

「みなみ ちょっとおばあちゃんトイレ行くね」

「うん 任せて」

おばあちゃんがいない間おじいちゃんの隣に座っていた

いつのまにか寝ていたらしく看護婦さんに起こされた

おじいちゃんは変わらず寝ていた