「センさん
 
 あの一件以降
 前の奥さんと縒りを
 戻したんじゃないんすか?
 
 また、逃げられた・・・」

「うるせえよ」

笑い合う声・・・

浬の傍に近づく、幹生。

「おう、カイリ

 何か、あっちで厳つい男ども
 が女みたいに、はしゃいでる
 じゃん」

「ミキちゃん、ユキさん
 
 あれ、その子は
 そうか、あの時の
 赤ちゃん」

「そうだよ」

浬が、少女に微笑むと
彼女は頬を赤らめた。

「お前と、アイちゃんは
 やっぱりこうなると
 思ってたよ、なあ、ユキ?」

「ええ、カイリの方が
 入揚げてたもんね」

笑い合う、三人・・・