と何とも自由奔放な茜らしい言葉。


「それは、茜が本気で人を愛してないからだよ。
本気で人を愛せば、考えは変わるんだよ。
茜だって、三十九年も生きてたら、愛した男の一人や二人居るでしょ。
私は知らないけどね…」


”愛した人…、遠い過去…”


『さぁね、私の記憶の中には居ませんね』


「私は居ると思ってるけどね。
茜ってさ、表向きは冷めてる様に見せてるけど、意外に熱いとこあるし、人を好きになったら一途だったりするし、引きずるタイプなんじゃない」


”だから…、心臓に悪いって…”


「今まで関係を持った男と付き合い続けてるのも、そんな性格からじゃない。
人一倍寂しがり屋で、人が恋しくてたまらないと私は思うな」