「茜…、タバコ吸ってる場合じゃない。
そっちのゴミ、袋に入れてよ」
”母親かちゅうの…”
『はいはい、分かりましたよ』
茜は渋々、部屋のゴミを集める。
『あっ、奈美にも電話したんだけど、今日の夜は仕事関係の人と食事だって言ってたわ』
希はキッチンの片付けをしていた。
「奈美も何だかんだ言っても忙しいからね。
二件目やろうかななんて言ってたから」
『へぇー、それは大胆な行動だね。
あんまり手を広げ過ぎなきゃいいけど…』
茜はひたすらゴミ集め。
「今の店、結構売り上げあるみたいだし、最近は営業して、大きい店との契約もしてるみたいだからね」
希は食器を洗っています。
『なかなかやるね、奈美も。
昔の奈美からは想像出来ないよ』