「気にしない方がいい事も、あるんですよ」

「……急に何?」

海老を頬張っていると、
亮太郎が言った。



「別に。
 さっき話してた事、思い出せる?」


「え?きつねうどんから揚げ取ったら
 ただの素うどんだろって?」

「それの前」

「……何か言ってたっけ?」


特に気にとめるような話はしていないと思う。



「それでいいんだ」

亮太郎は満足そうに笑った。


……何がいいんだ?




2話 終