「……誰の事?」 「誰って、こないだクラスメイトが亡くなって、」 「ああ、そういや話したっけ。 それで?」 「それでなんかその人と仲のいい人が……」 「誰? アイツ、みんなと仲良かったけど 特別なかのいい奴、いなかったと思うけど」 「えーっと……あれ?」 思い出せない。 「勘違いなんじゃねーの、ですか?」 「え、えー……」 確かに何かあったはずなのに。