「でも、だったら丑三つ時でもよくないか?」

「1番この噂をしているのは子供だろ?」

「まあ、そうだけど」

「じゃあ噂を作ったのも子供だとしよう。
 そうすると、真夜中より夕方の方が身近だ。
 だから夕暮れ時になったんじゃないのか……と俺、僕は思います」

なるほど。

昼間、考えていた菜月ちゃんも
納得顔で頷いている。


とりあえず口調と一人称は統一しないんだろうか。


「それにね、すぐ来たかったから!」
留衣さんが楽しそうに言った。

そうか、異次元好きはきっとこの人なんだな。