「啓吾さん、お久しぶりです」

少年は、啓吾さんに向かって歩き出す。

僕の隣に啓吾さん、
逆隣に菜月ちゃんだったので、
今度は啓吾さんを挟んで、少年と3人で並ぶ事になる。

「やあ、元気だった?」

「はい!
 あ、でも啓吾さんと会えなかったので
 ちょっと寂しかったです」

少年も夏樹ちゃんに負けないぐらい、
いい笑顔で言った。

そっかーと啓吾さんは笑っている。

……これが彼らの普通なんだろうか。

まあどうでもいいか。