「いや、自分で開けれますから。 大丈夫ですよ」 「私がしたいのよ」 「……ありがとうございます」 女の人に手を差し伸べられ、 エスコートされるかの如く降りてきたのは、 背の高い眼鏡をかけた少年だ。 ……多分俺よりデカイ。 そして隣に並ぶお姉さんも、 結構背が高い。 そしてカッコイイ感じだ。 あれかな、菜月ちゃんが好きって 憧れてるって事だろうか。