「それじゃあ、また明日、だね」
「はい、おやすみなさい」
「あとでメールするね!」
もう夜も大分更けた頃、
ようやく家に帰ってこれた。
もう、両親も帰ってきてるだろうか。
門灯は、ついている。
「ただいまー」
……返ってくる声は、無い。
きっと、遅くなると言ったから
玄関だけ電気をつけてくれたんだろう。
冷蔵庫を開けると、
からあげと、大根おろしが入っていた。
和風にして食べろって事か。
ご飯とおかずを温めつつ、
味噌汁も火にかける。
……それにしても、遅い。
食べ終わったら、電話をかけてみようか。