「怖い?
 大丈夫、俺が君を守るよ」

「でも啓吾君は私とでしょ?」


そんな会話をしながら、
まず2人が奥のほうの入り口へ行った。

本当に、どうして啓吾さんは
そんなに僕に好意的なんだ?


「よっし、じゃあ私達も行こうか!」

「頑張ってくださいね」

嬉しそうな留衣さんと
彼女とは違う意味で笑っている亮太郎も、
別の入り口へと向かった。

因みに、一番不気味な入り口は
菜月ちゃん達が進んで入った。
流石だ。


……とにかく、さっさと入って、
さっさとゴールしよう。

子供向けだし、
そんなに難しくは無いはずだ。

それに、別の入り口も出口に成り得るから
もし迷っても、どうにかなるだろう。


僕も、入り口に向かった。