「防犯カメラ?」
「そう、昔はカツアゲとか
多かったらしいから、
それもあっての警備員さんと防犯カメラ」
それらがついてから、
治安は若干良くなって、
カツアゲの被害は無くなったらしい。
元々荒れた場所ではなかったから、
当たり前といえば当たり前だ。
「カメラがあるなら、
警備員さん、いらなくない?
入り口と出口に1人ずつ、なんて
お金の無駄じゃないの?」
……そう言われれば、そうだ。
「やっぱり異次元に繋がっているから、
人が消えてしまうから、
だからそれを避けるために
警備員さんは立っているのね!」
彼女はなんだか1人で盛り上がっている。
「決めたわ。今日の集まり、ここにする!」
そうして、今に至るという訳だ。