「まあその辺は置いとこうかー」

アルバム見たら、
思い出すかもしれないしねと
留衣さんが言った。

そうだ。
今日は写真を見るために集まっているから
アルバムをテーブルの近くに積んである。
ご飯を食べたら、みんなで見るらしい。

因みに、僕もまだ見ていない。
だって自分と家族の写真に
あんまり興味ない。
少しなら写真立てに飾ってるし。

っていうかあのアルバム見た記憶がないな。


「因みに亮太郎君が
 エスパーなのは本当ですけどね!」

留衣さんがまた話題を戻した。

「へー」

ぶっちゃけどうでもいいから
適当に肯定して流しとこう。

「いや、ちょっと勘がいい位だから」

微妙な否定の仕方だ。
どうでもいいよ。