そして、ふと振り返ると、
 骨格標本は保健室に向かってた。
 窓を乗り越えて室内に入ろうとする
 その背中に、彼女は叫んだの。
 『ありがとう!』って。

 骨格標本は、いつも見てたのね、
 彼女の頑張る姿を。
 そして応援したかったのよ。

 以上、走る骨格標本でした」


なんだかいい話のようだったわね。
えーと、これで?

「じゃあ最後ね、
 落ちない葉っぱ」

そう言って、
どうやら最後の話が始まるらしい。