(菜月視点) 私がこの学校に転校してきてから、 3週間が経った。 クラスメイトも親切な人が多く、 結構楽しい学校生活を送れている。 そんなある日の放課後だ。 「この学校の七不思議?」 「うん、そういうの好き?」 隣の席の子に、そう訊ねられた。 「ええ、好きよ。大好き!」 私は勿論、笑顔で答える。 「よかった!じゃあ始めよう!」 そう言って彼女は、 教室内に残っていた数人に声をかけた。