発見者として、 話と連絡先は聞かれたけれど もう帰ってもいいそうだ。 「じゃあ写真撮って帰りましょうか」 「え、でも近づけないよ?」 像のある辺りは、しばらく入れない。 「大丈夫、写真はほら、あっち」 そう言って指差すのは協会の入り口だ。 「扉の前で撮るのよ」 そう言って、彼女はカメラを取り出した。