「ところで、菜月ちゃんは
何か叶えたい願いあるの?」
「特にないわ。
写真が目当てだもの」
「そっか……別に願い事って
恋愛系じゃなくてもいいのかな?」
「いいみたい。
何かお願いするの?」
「……姉さんの事、してみようかなって」
「止めたほうがいいわよ」
「どうして?」
「そこでお願い事をするには、
同じだけの代償が必要なの」
「それは……、
いわゆる等価交換ってヤツですか」
なんだか某錬金術漫画みたいだ。
「まあそんな感じね。
人を1人どうにかするなら、
同じように代償も必要なの
――1人のね」