「やあ、いらっしゃい」 そう言って笑顔で出迎えてくれたのは、 菜月ちゃんではなく、啓吾さんだった。 「おじゃまします!」 亮太郎は元気よく挨拶をする。 「おじゃまします」 「ゴメンね、菜月委員会に入ったらしくて 今日ちょっと遅くなるって。 よかったらお茶でも飲んで待っててよ」 お言葉に甘えて、そうさせて貰う。